「縁起でもない」と笑い飛ばせる今、帰省時に確認しておきたい2つのこと

年末年始、ゴールデンウイーク、お盆。
久しぶりに実家へ帰り、親の顔を見てホッとする。そんな穏やかな時間のなかで、「あれ、少し年を取ったかな?」と感じる瞬間が、年々増えているかもしれません。
ご両親が揃っているうちはお互いに支え合うことができますが、親御さんが「ひとり暮らし」をしている場合は、少しだけ注意が必要です。
「もしも」は、ある日突然やってくる
介護や入院の必要性は、いつ、どのような形で訪れるか誰にも予測できません。
つい先延ばしにしたくなる話題ですが、「もし、今始まったら?」と具体的に想像してみること。それが、家族やご自身を守るための「生前対策」の第一歩です。
たとえば、親御さんが突然救急車で運ばれたシーンを想像してみてください。
「マイナンバーカード(マイナ保険証)や資格確認書はどこにある?」
「かかりつけ医はどこ?」「お薬手帳の保管場所は?」
すぐに意識が回復すれば本人に聞けますが、そうでなかった場合、あるいは認知機能が低下してしまった場合、こうした情報の不足が手続きの大きな壁になります。
「お金」と「契約」のトラブルを防ぐために
さらに深刻なのが、お金の問題です。本人の意思確認ができなくなると、たとえ家族であっても銀行口座からお金を引き出すことは原則できません。入院費用をすべて立て替えるか、家庭裁判所に「成年後見人」の申し立てをするといった、時間も手間もかかる手続きが必要になります。
また、入院費を補填するための保険金についても、事前に「指定代理請求制度」の登録をしていなければ、家族が代わりに請求することすら叶いません。
「後手後手」にならないための帰省習慣
準備がないまま事態が起こると、支払いの停滞や介護サービスの遅れ、さらには度重なる帰省による仕事や家庭への支障など、負の連鎖が始まってしまいます。そうならないために、今回の帰省では次の2点だけでも会話に出してみませんか?
❶保管場所の共有・・・保険証、通帳、実印、診察券などの「貴重品セット」がどこにあるかを確認する。
❷制度の確認・・・取引先の銀行や保険会社に、「代理人で手続きができる制度があるか」を一緒に問い合わせてみる。
「縁起でもない」と笑い飛ばせるくらいの元気なうちに話しておく。それこそが、親御さんとあなたの日常生活を守るための、最高のリスクマネジメントです。












