一見便利な「リバースモーゲージ」、リスクも想定して!

「リバース(逆)モーゲージ(住宅ローン)」とは、自宅に住み続けながら、その自宅を担保に老後資金を借りるというシニア層向けのローンのことです。生存中は毎月の利息分のみを支払い、亡くなった後に担保不動産を売却することで借入を返済する仕組みになっています。

契約者(借入人)の亡き後に引き継いで住むお子さんがいない場合などは、「相続後に売却する手間」や「空き家のまま売れ残る心配」を軽減できそうですね。

ただし、以下のようなリスクがあります。
❶「不動産価値の変動リスク」・・・土地・建物の価値が下落すれば、生存中に融資限度額が見直されるかもしれない
❷「金利の上昇リスク」・・・変動金利のため、金利が上昇して月々の負担が増えるかもしれない
❸「長生きリスク」・・・長生きすると融資限度額の資金を使い切ってしまうかもしれない

配偶者等の同居人がいる場合、「契約を引き継げるタイプ」と「引き継げないタイプ」がありますので、あらかじめ確認が必要です。また、契約者が亡くなった際に、不動産評価額が借入額に満たない場合、法定相続人が不足分を一括返済する義務を負いますので、契約する際には法定相続人全員の同意が必要になる場合もあります。

一見便利そうですが、利用する前にしっかりリスクを想定しておく必要がありますね。

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