海外に住んでいる相続人!
事例5
ストーリー
ご相談に来られたAさんは、4人姉妹で、ご結婚されてからご主人様の会社の都合で、長い間海外で暮らしておられました。
ただし、国籍は日本のままです。
先日、お父様がお亡くなりになられ、お葬儀の関係で、帰国されておられましたが、数日しか滞在されておられませんでした。
他の姉妹も、国内ではありますが、遠方に住んでおり、なかなか全員が集まって話す機会がありませんでした。
そのため、できるだけ短期間で必要な書類を揃えて、早く手続を終わらせることを考えておられました。
また、これまでも疎遠であったため、いきなり遺産分けの話を切り出そうにも、どうしたらいいかわからず、ご相談に来られました。
ポイント
1)海外に在住の相続人は、印鑑証明書が取れないので、滞在国の日本の大使館でサイン証明を発行してもらう
2)遺産分けの話をする時に必要なものは、財産目録。遺産の総額がどのくらいかはっきりしていないと、話が始まらない
3)相続人がなかなか集まれない場合は、必要書類を正確に把握して後で追加の書類を取り寄せなくてもいいようにする。
最近は、国際化が進んだため、海外にすんでおられる相続人の数も増えてきています。
実際の手続きで、注意したことは、海外には印鑑証明書が無いということでした。
そこで、、サイン証明という大使館等発行の、印鑑証明書に代わる、公的書類を取り寄せました。
また、数日しか日本に滞在されませんでしたので、滞在中にすべての手続きがスムーズに完結するように、事前の準備は万全にしました。
あとで、追加の手続きが出てくると、その分だけ、すべての手続きが完了するのが遅くなることもあるからです。
また、Aさんのご姉妹はそれぞれが離れて暮らしておられたため、意思の疎通には十分な気遣いが必要でした。
そこで、まずはすべての財産を把握して目録を作り、それを基に相続人が全員共通の認識を持った上で、どのように分配するのかということをお話し合いをしていただきました。
全員が、同じ土俵に上がって話が出来たため話し合いはとてもスムーズに進み、各種の手続も、通常より早く終わることが出来ました。
Aさんが出国される際にお電話をいただき、御礼を言われた言葉が、今でも忘れられない事例でした。
相続を通じて、家族の絆が強くなればいいですね!
それでは、また次回!
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