50年ぶりに再会した兄弟!

事例4
ストーリー

Aの父親が亡くなり、預金の引き落としに銀行に行かれたところ、
母親と兄弟全員の実印と印鑑証明書が必要と言われました。
主な財産は銀行預金の2000万円です。
父親は、年金とお祖父さんからの相続で引き継がれた預金を、ほとんど使わないで貯蓄しておられました。
実はAさんのお父様は再婚されており、3歳で離れ離れになった弟がいました。
しかし、両親の離婚後、一度も連絡を取ることも無く、50年の月日が経ちました。
Aさんは、なんとか、弟と連絡を取らなければならないと思い相談に来られました。
ポイント
1)戸籍の附票をたどれば、現在の住所が分かる
2)いきなり訪問すると、驚かれるので、まずはお手紙で訪問の日時を伝える
3)手紙の目的は、訪問の日時を決めるのみ。ご都合が悪ければ連絡をもらう
4)電話などで説明をしないで、直接訪問してこれまでの経緯や、これからの手続を説明する

Aさんの依頼の基に弟さんの戸籍を辿っていくと、意外に近くに住んでおられることがわかりました。
そこで、弟さんに連絡を取り、お父様が亡くなられた事、銀行での預金の引き落としにご協力して欲しい事などを伝えました。
話し合いは、実にスムーズに進み、Aさんの最初からのご希望通り、法定相続分だけそれぞれが取得することになりました。
「弟さんが、お線香をどうしてもあげたい」と、Aさんのご自宅を訪れる際に、ご一緒させていただきました。
私自身も、どうご紹介していいのかわかりませんでしたが、
「こちらがお兄さんです。」
「こちらが、弟さんです」
とご紹介させていただきました。
最初はお互い「はじめまして・・・」とぎこちない挨拶で始まりましたが、
しばらくすると、50年間の思い出話に花が咲いておられました。
私も、最初はどうなるかと思いましたが、お二人の様子を見て、途中で退席させていただきました
相続をきっかけとした兄弟の再会。
きっと天国のお父様も喜んでおられると思います。
後日お礼の手紙を頂戴し、これからは今まで会えなかった分、仲良くお付き合いをしていかれるそうです。
相談員として、本当にうれしかった事例でした。
相続を通じて、家族の絆が強くなればいいですね!
それでは、また次回!
追伸
2週間前から我が家では、風邪が大流行です。
私だけが、ひいていません!
かぜがうつるほど、家にいないといわれそうですが・・・。
今日、ついに妻もダウンしてしまいました・・・。
いつも三事(家事・炊事・育児)の妻としてよくやってくれていることが、身にしみてわかります・・・
はやく治ってくれる事を、こころから、こころから願っています・・・。

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