認知症 家族の負担軽く ~アプリを使い不明者捜索、悩み共有カフェ~
認知症の方を、世の中全体でサポートしていこうという動きが活発になってきましたね。
行方不明になった時の、家族の心配は尋常ではないと思います。
夜中に一人で歩いている高齢者の方を見かけると、散歩なのか徘徊なのか分かりません。
声を掛けて失礼にあたってはいけないと素通りしてしまいますが、ひょっとしたら?と思うこともありました。
その不安を少しでも無くそうと、行政もいろいろな施策を行っていますが、やはり民間企業の方が早くて役立ちそうなアイデアが出ますね。
官民協力のもと、社会全体で見守る体制を一日も早く確立してほしいです。
様々なサービスの登場を期待しています。
(米田貴虎)
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認知症を抱える家族の負担を軽減するサービスが広がっている。
1.社団法人セーフティネットリンケージが開発した「みまもりあいステッカー」の場合、
①患者の財布や携帯電話などに貼り付けて、発見時に連絡が欲しい回線を2つまで登録する。
②捜索への協力者は事前に無料の専用アプリを登録しておく。
③不明時、家族はアプリにID番号や顔写真、当日の服装などを記載し、捜索依頼ボタンを押す。
③最大20㎞圏内の協力者のスマートフォンに不明者の情報が届く。
④発見した場合、フリーダイヤルに電話し、ステッカーのIDを入力、家族の連絡先に電話がつながる。
2.旺文社が開発したのは、患者の居場所の位置情報を家族に知らせるQRコードが付いたシール「おかえりQR」。発見者がQRコードをスマホで読み取ると、家族に居場所を知らせる通知がメールで届く仕組み。
3.東京都町田市では、スターバックスコーヒージャパンと組み、市内全店で月に1回「認知症カフェ」を開く。患者や家族らが語り合い、悩み事や情報を共有する場として参加者が増えている。
(令和2年2月12日 日本経済新聞より抜粋)